中学部紹介

中学部で取り組んでいる学習の内容を紹介します。

 学習のグループについて 

中学部は,3つのグループ(教育課程)に分かれて授業をしています。

(※令和4年度スタートは,Ⅱ,Ⅲ類型のみ)
各教育課程の内容については,各類型の紹介をご覧ください。

 

Ⅰ類型について

Ⅰ類型の紹介 (中学校に準ずる教育課程)

各教科の目標・内容等は,中学校の各学年に準ずる各教科,道徳科,外国語,総合的な学習(探求)の時間,特別活動並びに,自立活動で教育課程を編成しています。

学習内容のねらい(新学習指導要領等の学習ポイントから)

国語  国語を適切に表現し正確に理解する能力を育成し,伝え合う力を高めるとともに,思考力や想像力を養い言語感覚を豊かにし,国語に対する認識を深め国語を尊重する態度を育てる。

社会

(公民)

 広い視野に立って,社会に対する関心を高め,諸資料に基づいて多面的・多角的に考察し,我が国の国土と歴史に対する理解と愛情を深め,公民としての基礎的教養を培い,国際社会に生きる平和で民主的な国家・社会の形成者として必要な公民的資質の基礎を養う。
数学  数学的活動を通して,数量や図形などに関する基礎的な概念や原理・法則についての理解を深め,数学的な表現や処理の仕方を習得し,事象を数理的に考察し表現する能力を高めるとともに,数学的活動の楽しさや数学のよさを実感し,それらを活用して考えたり判断したりしようとする態度を育てる。
理科  自然の事物・現象を質的・量的な関係や時間的・空間的な関係などの科学的な視点で捉え、比較したり、関係付けたりするなどの科学的に探究する方法を用いて考えること。
音楽  音楽に対する感性を働かせ、音や音楽を、音楽を形づくっている要素とその働きの視点で捉え、自己のイメージや感情、生活や社会、伝統や文化などと関連付けること。

美術

 美術科の特質に応じた物事を捉える視点や考え方として、表現及び鑑賞の活動を通して、よさや美しさなどの価値や心情などを感じ取る力である感性や、想像力を働かせ、対象や事象を、造形的な視点で捉え、自分としての意味や価値をつくりだすこと。

技術

家庭

 (技術分野) 生活や社会における事象を、技術との関わりの視点で捉え、社会からの要

求、安全性、環境負荷や経済性等に着目して技術を最適化すること。日常生活に必要な基礎的・基本的な知識・技術の学習をしています。 

 (家庭分野)家族や家庭、衣食住、消費や環境などに係る生活事象を、協力・協働、健康・快適・安全、生活文化の継承・創造、持続可能な社会の構築等の視点で捉え、よりよい生活を営むために工夫すること。

保健体育  運動やスポーツを、その価値や特性に着目して、楽しさや喜びとともに体力の向上に果たす役割の視点から捉え、自己の適性等に応じた「する・みる・支える・知る」の多様な関わり方と関連付けること。

※中学部では,車椅子の生徒も,自力歩行できる生徒も一緒に活動しています。

英語   外国語で表現し伝え合うため、外国語やその背景にある文化を、社会や世界、他者との関わりに着目して捉え、コミュニケーションを行う目的や場面、状況等に応じて、情報を整理しながら考えなどを形成し、再構築すること。

自立

活動

  個々の課題に基づいて,計画を立てて活動しています。体のトレーニングをする人,パソコンで文書入力をする人さまざまな内容です。
道徳   様々な事象を、道徳的諸価値の理解を基に自己との関わりで広い視野から多面的・多角的に捉え、人間としての生き方について考えること。

※道徳科においては、「見方・考え方」と示されていないが、このような学習活動を行うことが他教科等の「見方・考え方」と同意と考えられる。

特別

活動

 「集団や社会の形成者としての見方・考え方」

各教科等の見方・考え方を総合的に働かせながら、自己及び集団や社会の問題を捉え、よりよい人間関係の形成、よりよい集団生活の構築や社会への参画及び自己の実現に向けた実践に結び付けること。

総合的な

学習の時間

  「探究的な見方・考え方」

各教科における見方・考え方を総合的に活用して、広範な事象を多様な角度から俯瞰して捉え、実社会・実生活の課題を探究し、自己の生き方を問い続けるという総合的な学習の時間の特質に応じた見方・考え方のこと。 

Ⅱ類型について

Ⅱ類型の紹介(各教科等を合わせた指導を主とした教育課程)

各教科の目標・内容を知的障害特別支援学校の各教科の目標及び内容に替えて学習する教育課程です。国語,数学,音楽,体育は週3時間と2時間の教科取りをしています。その他の教科については,各教科等を合わせた指導として「生活単元学習」の時間を単元毎に教科に割り振りをして学習しています。

「作業学習」はⅡ類型の中でそれぞれの希望や目標,適性に合わせて担当が決まり,製作活動に取り組んでいます。

授業内容

生活単元

 国,数以外の教科を,1週間単位で学習し,卒業後の生活につなげるための学習を行っています。また,行事や季節の催し物,交流学習の計画や準備等,幅広い学習に取り組んでいます。
作業学習  文化祭での販売を目標に,働く意欲や態度に重点をおきながら,陶芸やメモ帳作り,ぽち袋作りに取り組んでいます。
日常生活  生活に必要な基本的な事がらを繰り返し,いろいろな場面を設けて学習しています。
自立活動  個々の課題に基づいて,計画を立てて活動しています。体のトレーニングをする人,パソコンで文書入力をする人さまざまな内容です。
国語  グループに分かれて,それぞれにあった国語の基本から応用,漢検受験対策等の学習をしています。
数学  グループに分かれて,それぞれにあった数学の基本から応用,生活に必要な内容の学習をしています。
音楽  歌唱・器楽・鑑賞の分野をそれぞれの実態に合わせて,支援具の工夫をしながら,楽しく授業をしています。
体育  中学部全体で活動しています。車椅子の生徒も,自力移動できる生徒も一緒に運動しています。
総合的な
学習の時間
 自分の将来の生活について考える機会として,働く体験をしたり,施設等の見学・体験をしたりします。
特別活動  生徒会活動,交流学習などを行います。
Ⅲ類型について

Ⅲ類型の紹介(自立活動を主とした教育課程)

Ⅲ類型の学習は自立活動を中心に,個々の実態や体調に合わせて学習をしています。
学習の形態は,教師と生徒が一対一で関わる個別の学習を中心に,学級合同での学習やⅠ・Ⅱ類型と合同の学習,他学部のⅢ類型と合同の学習の時間を設けています。

また,登校して学習が困難な生徒に対し,週3回の訪問学習を実施しています。
訪問学習の生徒は行事にあわせ,スクーリングを行い,他の生徒や教師との関わりを深めています。

授業内容

朝の会  一日のスタートが意識できるよう,元気に挨拶をしたり,学習の予定を確認したりします。健康状態の確認やリラックス,水分補給を行います。

生活単元
学習

 国語や数学,その他の教科等の学習や,ICT機器を利用した学習など,個々の課題に合わせた学習を行っています。

 また生活単元学習の各教科の割り振りの時間に,作業学習や総合的な学習の時間として,生徒の実態と行事に合わせた製作の活動に取り組みます。

自立活動

 

(給食含)

 マッサージやストレッチ,PCWやSRCウォーカー,ムスタングを使用して歩行練習や姿勢保持等,個々の課題に合わせた活動を行っています。またパソコンを使って手指の訓練と文字入力等の学習活動にも取り組んでいます。

 上手に食べることができるよう摂食の練習をしたり,経管栄養や胃ろうから栄養を注入したりして,体調に応じて楽しい時間を過ごせるように学習しています。

音楽体育  Ⅰ・Ⅱ類型と合同の授業を通して年齢に応じた集団での学習の機会を設けています。
特別活動  Ⅰ・Ⅱ類型と同様に生徒会活動や交流学習を行います。
特別活動
生徒会活動 「光り輝け!船岡支援学校中学部」をスローガンに,学校生活をより良いものにしていくために一人一人が自覚と責任をもって活動しています。
生徒会
行事予定
 4月 新入生を迎える会
 5月 生徒総会
 12月 生徒会行事「お楽しみ会」
 2月 生徒会活動反省会・卒業生を送る会
文化祭 恒例となった和太鼓の演奏,日々の学習で製作した作品も展示しています。残念ながらコロナ感染予防対策のため,太鼓の演奏は映像で紹介しています。また陶芸作品やメモ帳とメモ帳スタンドは予約販売を行っています。